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チームビルディングにインプロを取り入れるなら、楽しいゲームだけで終わらせない

今日は、チームビルディングにインプロを取り入れるとき、楽しいゲームの先に何を見るのかを書いていきます。

笑いや一体感は大切な入口です。その体験を、互いの反応を受け取り、予定外に応答できるチームの関わりへどうつなげるかを考えます。

このページの目次

1.チームビルディングでインプロが使われる理由

インプロは、チームビルディングの場で使われることがあります。

  • 初対面の人同士が話しやすくなる。
  • 緊張がゆるむ。
  • 笑いが生まれる。
  • 身体を使って関われる。
  • いつもとは違う関わり方ができる。

こうした意味で、インプロはチームビルディングの入口としてとても使いやすい実践です。会議室で言葉だけの対話を続けていると、どうしても頭だけで考えがちになります。

でも、インプロを入れると、身体、声、反応、間、笑い、ためらいなど、普段は見えにくいものが場に出てきます。その意味で、インプロを行うと、普段は見えにくい反応や関係性が場に現れやすくなります。

2.楽しいゲームであることには意味がある

インプロが楽しいゲームとして使われることには、意味があります。

  • 楽しいから、参加しやすい。
  • 笑えるから、緊張がほぐれる。
  • ゲームだから、普段とは違う自分を少し出しやすくなる。
  • 正解を出さなければいけない場ではないから、試しやすくなる。

チームビルディングでは、この「入りやすさ」がとても大切です。硬い場で、いきなり深い対話をしようとしても、なかなかうまくいかないことがあります。

まずは少し笑えること。少し動けること。少し声を出せること。いつもの役割や肩書きから少し離れられること。そのために、インプロのゲームはとても役に立ちます。

3.でも、楽しいだけで終わると少しもったいない

ただ、チームビルディングにインプロを取り入れるなら、楽しいゲームだけで終わらせるのは少しもったいないとも感じています。なぜなら、インプロの中には、チームの関係性や共創のあり方を考えるためのヒントがたくさん含まれているからです。

  • 誰かの関わりを、他の人がどう受け取るのか。
  • 想定外のことが起きたとき、チームはどう反応するのか。
  • 思い通りにならなかった出来事を、次の展開につなげられるのか。
  • 誰が場を支え、誰が遠慮し、誰の関わりが生きているのか。

こうしたことは、ただ「楽しかった」で終わってしまうと見逃されてしまいます。

インプロをチームビルディングに活かすなら、ゲームの面白さだけでなく、その場で起きていた関係性の動きにも目を向けたいところです。

4.チームの力は、関わりの受け取り方に表れる

チームの力は、誰か一人の能力だけで決まるわけではありません。誰かが場に出したものを、他の人がどう受け取るのか。それが、次の関わりにつながるのか。

それとも、そこで止まってしまうのか。予定外の動きが出たときに、誰かが支えるのか、見なかったことにするのか。そうした反応の中に、チームの関係性が表れます。インプロでは、この「関わりの受け取り方」がとても見えやすくなります。

  • 声をかける。
  • 反応する。
  • 助ける。
  • 乗る。
  • 待つ。
  • ずれを拾う。
  • 相手のアイデアを広げる。

こうした小さなやりとりの積み重ねが、場の流れをつくります。チームビルディングにおいて本当に大切なのは、単に仲良くなることだけではありません。

一人の関わりが、チームの中でどう生きるのか。そこを見ることが、チームの学びにつながっていきます。

5.予定外を共に扱えるチームへ

チームには、予定外のことが起きます。

  • 思っていた通りに進まない。
  • 誰かの意見で流れが変わる。
  • ミスが起きる。
  • 沈黙が生まれる。
  • 予想していなかった反応が返ってくる。

そのとき、チームがどう動くのか。責めるのか。黙るのか。見なかったことにするのか。それとも、そこから次の関わりを一緒につくるのか。

ここに、チームの共創力が表れます。インプロは、予定外を避けるための練習ではありません。

予定外が起きたときに、それを受け取り、次の展開につなげるための練習でもあります。チームビルディングにインプロを取り入れるなら、この感性まで扱いたいと思っています。

6.この本で扱っていること

『場がひらく、Yes And の先へ』では、インプロを単なるゲームやコミュニケーション術としてではなく、場づくり、関係性、共創の視点から見直しています。

チームビルディングにインプロを取り入れるなら、楽しいゲームだけで終わらせない。チームの中で、関わりがどう受け取られているのか。予定外がどう扱われているのか。ずれや違いが、次の流れにつながっているのか。

そうした視点を持つことで、インプロはチームの関係性を見直す入口になります。楽しいだけではなく、場に生まれたものを受け取り、チームで次の流れをつくっていく。その入口として、インプロを見直してみませんか。

インプロのゲームは、楽しい時間をつくるだけでなく、互いの反応を受け取りながら協働するチームの姿を映し出します。

あなたのチームでは、ゲームや対話で生まれた気づきが、日常の協働にどう持ち帰られているでしょうか。

チームの関わりを育てるインプロの知恵を深めたい方は、書籍『場がひらく、Yes And の先へ』もぜひご覧ください。

インプロの知恵を、さらに現場へ

書籍『場がひらく、Yes And の先へ』では、この記事で取り上げたテーマを、インプロの視点から、場づくり、関係性、共創、変容の実践と結びつけて探究しています。