今日は、『場がひらく、Yes And の先へ』と20の記事を、現場でどう活かしていくかについて書いていきます。
本や記事を知識として読むだけでなく、自分の場づくり、対話、組織やチームの実践と往復するための入口を整理します。今の関心に合う読み方を見つけてください。
このページの目次
1.2冊目は、インプロを現場に活かしたい人のための本です
『場がひらく、Yes And の先へ』は、インプロをただ知るためだけの本ではありません。インプロを、場づくり、コーチング、ファシリテーション、組織開発、人材育成、チームづくりの現場でどう活かせるのか。
そこを考えるための本です。
インプロには、ゲームやエクササイズがあります。舞台表現としての面白さもあります。即興でやりとりする楽しさもあります。でも、それだけではありません。
- 相手が場に出してきたものを受け取る。
- 自分なりの関わりを出す。
- 予定外を素材にする。
- 場に生まれたものを、次の流れにつなげる。
- 一人ではなく、相手や場と共につくる。
こうした感性は、さまざまな現場に深くつながっています。
2.インプロを、楽しいゲームだけで終わらせない
インプロは、楽しいゲームとして紹介されることがあります。それは間違いではありません。
- 笑える。
- 身体が動く。
- 場が温まる。
- 普段と違う関わり方を試せる。
- 参加者同士の距離が少し近づく。
こうしたことには、ちゃんと意味があります。ただ、インプロを楽しいゲームだけで終わらせてしまうと、少しもったいないと思っています。
ゲームの中で、誰の関わりが生きたのか。どんな反応が場を変えたのか。予定外をどう扱ったのか。一人の関わりが、場全体の流れにどうつながったのか。
そこまで見ていくと、インプロは単なる活動ではなく、場づくりと共創の実践として見えてきます。
3.場づくり、コーチング、ファシリテーション、組織開発をつなぐ視点
本書では、インプロを一つの領域の中だけで閉じて見ていません。
- 場づくり。
- コーチング。
- ファシリテーション。
- チームビルディング。
- 組織開発。
- 人材育成。
- リーダーシップ開発。
- 創造性開発。
これらの領域には、それぞれ専門性があります。ただ、実際の現場では、これらはかなり重なり合っています。
人が自分なりに関われる場をつくる。その関わりを受け取る。そこから対話や学びが生まれる。予定外を素材にする。場全体の流れを見ながら、次の関わりをつくる。
この視点は、どの領域にも共通しています。インプロは、そのつながりを体験的に扱うことができる実践です。
4.Yes Andを、表面的な合言葉で終わらせない
インプロを知っている人でも、Yes Andを「相手を受け入れて、そこに自分の考えを足すこと」くらいに捉えていることは少なくないと思います。
それは分かりやすく、大切な入口です。ただ、それだけでは、インプロの実践で実際に行われていることの、ごく一部しか見えません。2冊目で掘り下げるのは、その水面下です。
- 場に生まれたものを、どのように受け取るのか。
- 言葉だけでなく、沈黙や身体や関係性の変化に、どう気づくのか。
- 扱いにくいものが現れたとき、すぐに手放さず、どのように関わるのか。
- 予定外を、どのように次の関わりへ生かすのか。
インプロには、こうしたことを高い解像度で扱う、具体的な考え方と実践があります。
本書では、それらを用語として並べるのではなく、場づくり、コーチング、ファシリテーション、組織開発などの現場にどのようにつながるのかを、さまざまな角度からたどっています。Yes Andを、表面的な合言葉で終わらせず、その水面下にある豊かな実践まで見にいく。それが、2冊目で行おうとしていることです。
5.本で読み、場で体験してほしい
この本は、読むだけで終わる本にしたくありません。もちろん、まずは読んでほしいです。
インプロをどう捉えるのか。場づくりにどうつながるのか。Yes And の先に何があるのか。共創や変容をどう見るのか。
そうした視点を、本の中で丁寧にたどってほしいと思っています。ただ、インプロは、読むだけで完結するものではありません。
- 実際に場に立つ。
- 相手が場に出してきたものを受け取る。
- 自分なりの関わりを出す。
- 予定外が起きる。
- その中で、次の関わりを探す。
そこで初めて、言葉になっていたものが体験として見えてくることがあります。だから、2冊目は、書籍とワークショップや講座をつなぐ入口でもあります。
本で読み、場で体験する。その両方を通して、インプロの深さに触れてほしいです。
6.この本で扱っていること
『場がひらく、Yes And の先へ』では、インプロを単なるゲームやコミュニケーション術としてではなく、場づくり、関係性、共創、変容の視点から見直しています。
インプロを現場に活かしたい人へ。
- 場づくりを深めたい人。
- コーチングやファシリテーションに新しい視点を加えたい人。
- チームビルディングや企業研修でインプロを使いたい人。
- 組織開発や人材育成の文脈で、共創と変容を考えたい人。
そういう方に、2冊目を読んでみてほしいです。
インプロは、楽しいゲームであり、舞台表現であり、同時に、場と関係性を見直すための実践でもあります。その入口として、2冊目を手に取っていただければと思います。
本と20の記事は、インプロを知識で終わらせず、自分の現場で問い直し、試していくための入口です。
あなたはいま、場づくり、対話、チーム、創造性のどの問いから読み始めたいでしょうか。
まとまった流れでインプロの深層をたどりたい方は、書籍『場がひらく、Yes And の先へ』から読み進めてみてください。
インプロの知恵を、さらに現場へ
書籍『場がひらく、Yes And の先へ』では、この記事で取り上げたテーマを、インプロの視点から、場づくり、関係性、共創、変容の実践と結びつけて探究しています。